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特集・インタビュー

2018.08.12 90PV

新興企業のハイプサイクルから見えるブロックチェーン技術の未来と私たちの期待

写真は参加者300名、韓国の先端文化の中心地江南に集まった投資家たちだ。彼らの目的はブロックチェーン技術を活用した新しいプロジェクトについて見識を深め、投資判断の材料にしたいと集まった人たちだ。

ブロックチェーン関連投資家たち

なぜ人々がブロックチェーンにこれほどまでに熱を上げるのだろうか。それは、インターネットのビジネス活用の始まりから今までの全てを見てきた40代を超えた私には痛いほどよくわかる。

投資の段階として有名なグラフがある。ガートナーの新興技術のハイプサイクル2017年版だ


新興技術ハイプサイクル2017年版(出典:Gartner)

この図は感覚的にも理解できるのではないだろうか。振興技術の始まりのところは、それを知る人も少なく、まだこれがそれほどのインパクトを与えるものとはわからない場合が多い。しかし、2~10年と幅はあるが、技術がだんだんと多くの人に知られるようになり、その期待感は膨らみ続ける。

この期待のインフレーションの状態が今のブロックチェーン業界だと冷静に理解する必要があるのではないだろうか。私たちは、ブロックチェーンに対して過度の期待をしている状態である。だからこそ、様々なプロジェクトが「まだ可能性がある」と信じて投資家からの熱い視線を受けるのだ。

2000年当時、ニューヨークでワインを当日に配達するというインターネットサービスを始めた若者がいた。彼は投資家から多くの資金を集め、ワインをネットで注文するとその日に配達するという仕組みを構築しようとしたがうまくいかなかった。

今であれば投資家も冷静な判断ができる。しかし2000年当時、インターネット技術を使えば何でもできる、新しいイノベーションが起こると誰もが信じていたし、実際にそのようなことが起こっていた。

しかしその裏側では人知れずサービスを閉じた起業家も数多くいたということだ。

しかし、この期間は重要な期間であるともいえる。実際に今インターネットの世界を支配している、GoogleやAmazonといった巨大企業はこのころに創業したし、次のSNSの世代をリードしているのはその初期に出てきたfacebookだ。

ブロックチェーン技術のどれがデファクトスタンダードになっていくのか、今は誰にも分らない。しかし、世の中は過度な期待の中から失望し、一旦はその期待値は暴落する。しかし、その中から本物が生き残っていき次の世代を作るのだ。

私たちは今、インターネット以来の革命の真っただ中にいる。ブロックチェーンメディアの使命は、できるだけ多くの情報を集約し、その中から本物を見つける手がかりを得てもらうことでもある。

ブロックチェーン技術はデジタルの価値を確実に移転でき、記録できるという新しいイノベーションを起こしている。その技術を正しく使い、次のGAFAになる企業はどこだろうか。

私たちは、実に面白い時代に生きているのだ。